クラプトンとピーターグリーン
BB Kingとブルース。
エリッククラプトンが弾くブルースギターは、確かに素晴らしい。
ここからは個人的な感想が入るので、読み流してもらっていいと思います。
私がギターを始めたきっかけは、あくまでビートルズを聴いてからですが、ビートルズの曲を聴いていると、クラプトンの名前が必ず出てくるんです。
ジョージのあの有名な曲While My guitar Gently weepsでギターを弾いているのがクラプトンだと言われると、どうしても聴いてみたくなるじゃないですか。
どんなギターを弾く奴なんだ?
ということで、高校生だった私はLPを買いました。
「クリームの素晴らしき世界。」
一体どんな音が流れるんだろう・・・。と期待に胸を弾ませて針を落としました。
- In the white room~♪と
Jack Bruceのボーカルが
始まるわけですよ。これが。
当時の私には全く理解できませんでした。
何しろその当時の私は、ビートルズに狂っていましたから、With The Beatlesの一曲目
It won't be longに衝撃を受けていましたから。
結局何が何だか全く分からず、クラプトンのギターを聞いてもまるで別次元の音楽でした。
今聴けば素晴らしいと思えますよ。確かに。
でもね、あの当時の私はリードギターがどうとか言われてもチンプンカンプンでした。
結局、大学時代のバンド活動もロックンロール一筋で3コード最高!!で、ペンタトニックも適当に。
ノリが全てでした。
大学を卒業し就職してバンド活動から随分離れていました。
自分の中の夢を無理やり忘れようとしていましたね。
でも、私の傍にはいつもギターはありました。
何か心が満たされない、心が落ち着かない時なんかは必ずギターを抱えていましたね。
忘れようとすればするほど自分を苦しめる。
本当に好きなことはヤメロ!と誰かに言われても隠れても続ける。
やっぱりそうなんですね。
私の人生は中学時代に聴いたビートルズから全てが始まったんですね。
でも、面白いことに懸命にギターを弾いていた時はなかなか上達しなかったんですが、一時的にギターから離れて久しぶりに弾くと、音楽性も若干若い頃とは違ってきていて、ヤードバーズなんかを繰り返し聴いてコピーしたりするうちに、自分の記憶とは全く違うギターが弾けているんです。
不思議なものである程度思う通りの音が出せるようになっていたり、自分で言うのもなんですが、随分上達したな~と自画自賛してしまいました。
音楽性も年齢とともにロックンロールのみからブルースを聴く機会がどんどん増えて、今ではピーターグリーンに夢中になってしまいました。
BBキングも何度も聞きました。
でもね、よくわからないんです。
私の中で消化しきれないというか、エリッククラプトンのブルースギターも未だによく分からないというか、心にストンと落ちないんです。
ピーターグリーンのギターは私の心に染み込むんですが、クラプトンとかBBキングは私の心に入らない。
これはあくまで私の個人的な感想ですから。
世間でスーパーギタリストと言われるクラプトンですが、合う合わないはやっぱりあるんですね。