Kiso Suzukiギターについて4

懸命な努力にもかかわらず、ブリッジの両端とブリッジの下側はコンマ数ミリで天板にくっつきませんでした。

 

仕方なく(いつも仕方なく(笑))タイトボンドを無理やり流し込み自分を納得させるしかありませんでした。

 

気を取り直し、他を自己流で調整。

 

ネック指板は、山で拾ってきた鬼クルミを割って取り出した実を直接指板にゴシゴシと塗り、艶出しと乾燥防止。

 

このギターはアコギリペアのための練習用だと割り切っていましたから、弦高を思い切り弾きやすい高さにしてやろうと試行錯誤。

 

(おっと、その前にブリッジを接着させたのはいいですが、ブリッジピンが買った時からブリッジ穴に上手く入らず浮いていたのを、ドリルで貫通させました。)

 

サドルは限界までサンドペーパーで削って、これ以上弦高は下がらない、いやこれ以上やるとビビってしまう。

という状態でまだまだ、エレキギターの近い感じで弾きたいという無謀な意欲。

 

色々ネットで検索していくうちに、ブリッジ自体を削るという最終的な荒業があることをしり、回転サンダーでゴリゴリどんどん削りました。

 

 オーマイガー!!

 

一番重要なことを忘れていました。

いくらブリッジを削ったところでサドルの溝の深さは変わらない。

これでは、一向に改善されません。

 

思い切って、追入鑿の1分を取り出して来て溝をザッザッと削りました。

平衡に平衡にと。

 

それなりに深くなったところで、サドルがちゃんと嵌まるか確認。

大体こんなもんだろう。

 

というところで終了。

いよいよ弦を張りました。

6弦12フレットで約1.8mm

やり過ぎたか?

 

取り敢えず弾いてみる。

ビビらない。

指で弾き語りする程度なら全く問題なし。

 

どのフレットも問題なし。

 

これ以上は無理。

とても弾きやすい。

 

それに、音!

 

私が何でこのKiso Suzukiのアコギをこんなに書いているかというと、

このKiso Suzuki という当時は全く知らなかったメーカーのアコギに惚れてしまったからです。

 

このギターの音と、ネックの握りとにかく持って弾いてみると離せなくなりました。

 

これまでいくつもギターを弾いてはきましたが、私が出会った中では最高クラスです。

続く