ギター弄りについて

 これまで、ギターを演奏することはずっとしてきましたが、
ギターを分解して弄るなどとは夢にも思っていませんでした。

オクターブ調整ですら、面倒だしよく分からないんで購入した楽器店で調整してもらって以来全く調整することもしていませんでした。
 
目的は、気持ちよく自分好みの音を出したいということに尽きるのですが、
何分、何でも自分でやってみたい、やらないと気が済まない性格から、突き上げる衝動を抑えきれずに弄り回しています。
やっぱりギターは改めて気が付かされたけれど、「木」なんですね。
素材が。
「木」は当然なんですが、生き物なんです。
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伐採された後もずっと、呼吸しています。
環境の変化にも敏感に反応しますし、温度差にもまたしかり。

だから、高いギターも安価なギターも「木」には変わりなく、使用されている部分、部材が違うかもしれませんが、
人の手によって、いかに加工されるかが問題になるんだと思い、木工加工に携わる人間として放っておけず、弄りまわしはじめました。

しかし、これが面白い、面白い。

アコースティックギターはやはり、熟練の技術が必要なんでしょうが、
板がボディのソリッドギター、特にフェンダー系は弄りやすいのでついつい、あーしたい、こーしたいと思ってしまい、エンドレスです。

弄り回して段々分かってきたことは、やっぱりピックアップで音が決まる。
ということと、それに付随して、電装系統の微妙ポッドやコンデンサーのちょっとした違いで音が変わる。
そして、やはり「木」が問題になってくるんですね。
ということは、全体のバランス。

「木」は一つ一つ全部違うので、同じメーカーで同じグレードとしても、ギター一本一本全部違う音になるんでしょうね。
だから、一本一本全部弾いてみないと、どれが自分に一番合った音のギターか分からないということになるんでしょう。

だから、適当に安価なギターを分解しながら、これ、あれと弄り、想像していくんです。
こうしたら、音が変わるんじゃないか・・・。
この部品に替えたらいい音になるんじゃないか・・・。
とかね。

殆ど、エンドレスです。
でも想像している段階からワクワクしてきます。
もう、これ以上良いかな・・・。
と思えるまで続きます。