時間

 何気ない日常。
しかし、子供の頃と大きく違うのは時間の流れが速すぎるということ。
あれだけ長く感じていた子供時代の一日が、気が付けばもう夜。

朝早くから起きて色々なことをしたつもりでいても、結局何もしていないことに気が付く毎日。
何でこんなにも一日がいや、時間の経過が早くなってしまうのか。

子供の頃は初めての経験が多いから、一日が長く感じられるんだとどこかで読んだきがするけれど、
本当にそうなのか・・・?

本来、時間というものは存在しないという。
この世で生活するためにはどうしても時間という概念がないと、物事が進まないから時間というものがあるんだと言われる。
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だから、概念で時間の経過が早くも遅くもなる。
嫌なことをしている時間は長い。

そのかわり、楽しい時間は早く過ぎていく。
これが、その概念の一例だという。

私は高校生の頃、バイクでトラックの下に入ったことがある。
事故である。
私の不注意が原因で脇道から道路に飛び出してしまった結果、調度通りかかったトラックの下にバイクごと入ってしまった。

その時の体験では、道に飛び出し右手ほんの数メートルに見えるトラック、こりゃ魅かれるな・・・。
と観念したとき、それは起こった。

トラックのがコマ送りのように、まるで時間がゆっくりとなって、少しずつ私に向かって走ってくる。
だから、ことこまにその状況を全体的に見える。

そのまま下敷きになるところを、車高の高いトラックのタイヤとタイヤの間に私は滑り込んだ。
全て鮮明に見える。

バイクのステップがちょっとだけ曲がった程度で全くの無傷。
時間の経過が遅く全体の動向が見えていたこともあり、恐怖感は全くなかった。

車が止まって、運転手が下りてきた。
来るの下で動けないでいた私とバイクを引きずり出して、「大丈夫か?」と言う。

私はどこも怪我をしていない。
「大丈夫です。」と答えステップが曲がったバイクにまたがって帰ってきた。
当然、親には何も言えない。

そういった経験から、時間というのは、その時の心理状態や状況でいかようにでもなるんだと思うようになりました。