スクワイヤ 懲りもせず
赤い色が好きなんです。
それも」ソリッドカラーの。
メタリックが入った色はどうしても好きじゃないんです。
何となく、遠出して初めて言った○ードオフでギターの棚を眺めていた時に、これ「買おうかな・・・。」と
試奏させてもらった。
弦高高めだけれど、音は良くも悪くもない。
今のブレットとは違う、ピックアップが搭載されている。
現行のブレットは、ボディが薄くなっているけれど、これは、通常のストラトと同じ厚み。
他、ヘッドにSTRAT と記載されている。
かなり古いモデルだろう。
裏、ネックジョイントの金具にMADE IN CHINA と書かれていてシリアルナンバーもある。
ペグは、今のブレットと同じ安価な感じのペグ。
ブリッジは、廉価版のブリッジ。
値段は8000円。
まあ、安くはないけれど、高くもない。
全体的に綺麗な状態。
多分弾かれることもなく、年月だけが過ぎていった個体なんだろうね。
ボディに一か所だけ小さい塗装剥げがあるけれど、まあ良いか。
そのまま、購入してきてしまった。
帰宅して、早速分解。
ネックをボディから外し、ピックアップガードを剥がす。
まず驚いたのは、セレクタースイッチが見たことも無い変な物。
YKEと記載がある。
なんのことやら全く知らない私にとって、興味深々なこと間違いなし。
早速ネットで調べたけれど、詳しい内容が出てこない。
なんでもフェルナンデスの98年式についていたものがオークションで売りに出ていた。
スイッチレバーは固い。
簡単にコロコロ変わるレバーに馴れていると、違和感がある。
ポッドは、24mmの大きいもの500kが付いている。
今時は小さいポッドが普通だから、やはり古いモデルなんでしょう。
ハンダ付けもしっかりしているし、とても見慣れたMADE IN CHINA製とは思えない。
ネック裏に小さく1997とあるから、多分97年モデルなんでしょうね。
ネックは綺麗だけれど、ラッカーが薄く塗ってあるだけで安価な感じは否めない。
しかし、問題はやはりフレット処理の甘さ。
ネックの側面にそって手で摩ると、やはり「チクチク」する。
どうしても、無性に弄りたくなる性格の私は、外したネックを早速好みに弄り始めた。
ネックをヤスリで側面から削る。
チクチク感を消す為と手の通りを良くするため。
マスキングテープを張り、シコシコすること、1時間。
時間を忘れるね。
途中何度も紙やすりで戦い、何とかすべすべにしました。
それから、ペグを全部外す。
ラッカースプレーでネックを塗装。
何度も繰り返し吹き付けるけれで、どうしても塗装が苦手です。
ある程度輝きが出て、乾燥したんでネックにボルトオン。
ためし弾きです。
ここで問題発生。
弦高を低くするためにブリッジのイもねじを限界まで下げるも、弦高がなかなか下がらない。
ネックの反りを見る。
試奏の時も見たけれど、順反りだとは知っていたがトラスロッドで簡単に直るだろうと考えていたが、
この個体、トラスロッドを回してもくるくるまわるだけで、一向に反応がない。
トラスロッドが壊れている?
それとも、トラスロッドのねじが全く緩く付けてあるのか?
六角レンチ片手に戦うこと1時間。
全く反応がない。
諦めた。
弦を張る前は真っ直ぐだけれど、弦を張り終えると若干の順反り。
これが、弦高に多大な影響を及ぼす。
仕方ない。
これは、シムをかますしかない。
適当な大きさに切った厚紙をネックポケットに挟む。
この他にネックポケットを直接削ることもできるけれど、今回はシムで緊急処置をした。
許される範囲の弦高になったところで、再度試弾き。
うーん。悪くはないけれど、特別良くもない。
決して当たりという個体ではないことが分かった。
それと、もい一点気になる所が、ピックアップガードを外した時にみた弁当箱に近い溝。
フロントピックアップの溝は、四角でまあ良い。
けれど、真ん中以下は弁当箱になっている。
多分、YKEとかいうセレクタースイッチを取り付けるために大きく削ってあるんだろうと推測しました。
仕方ない。ペグをCRCを吹き付けコンパウンドで磨き、取り付けてこの個体はもう弄るのは止めて、
綺麗にそのままオリジナルの状態にしておくことに決めた。
フロントピックアップに近い箇所はまだ、ビニールテープが張ってあった。
何度か弾きながら馴染ませて、いつかデビューする時がくるのを待つかな。